本「リベラル」がうさんくさいのには理由がある
糖質制限へのこだわり
スマートウォッチ注文してしまった
愛用の電波&ソーラー腕時計CASIO WAVE CEPTORが、なぜか30秒だけ時間が遅れる。何度も手動で電波による自動時刻合わせをしたが変わらない。仕事がら時間の正確さが大事なので、1万円未満で電波&ソーラー腕時計を探したが、なかなかない。CASIOの愛用のものが用途としてはドンピシャなんだね。
だけど、前からAmazonで安ーい中華版のスマートウォッチを試してみたくて、iphone対応を改めて検討したところ、pebble timeが欲しくなった。たぶん時刻はスマホと連動して補正されて、電池も1週間程度は持つようで非常に魅力的な商品。ガジェット好きなので衝動買いしそうになった・・・先月はasusキーボード付きwindowsタブレットのTransBookを衝動買いしちゃったので1万円超えのものは躊躇した。
悩んでいるうちに、WAVE CEPTORの30秒時刻ずれ問題の解決策がネット検索で見つかってしまった。何らかの衝撃等で基準位置がずれただけだった。説明書をダウンロードして設定しなおしたら、あっさり正確な時刻を刻んできた。良かったような残念だったような(^^;
結局、下のレビューを見ているうちに注文してしまった(^^ゞ
倉本圭造氏に注目しています
英国EU離脱の混乱には希望がある。 - 倉本圭造(経営コンサルタント&経済思想家)のブログ
マスコミでは英国EU離脱が愚かな選択だったとの論調がほとんどですが、こういう考えもありです。
もともとこの倉本氏は、私の理解では経済で言えばグローバリズム=新自由主義と既存勢力との対立や日本の政治で言えば保守主義(自民党や日本会議とか靖国参拝の国会議員達)と進歩派(左翼)の対立などお互いの仲良しくらぶだけに通じる言葉で理解しあえない(排除し合う)ことの不毛性をテーマとしています。
そして、保守主義や英国のEU離脱派は理屈ではなくて、自身の中の守らないと崩れてしまうアイデンティティのようなものが崩されることに危機感を抱いているという分析をしています。これは彼の日本の保守主義対進歩派の対立の分析と同じだと思います。
だから彼らと実りのある議論をするには正攻法で理屈で話してもダメで、彼らの生存するためのあがきを理解した上で、進歩派が一段懐を深くして議論できる土俵をつくる知恵が必要で反知性主義と上から目線で罵倒したところで、ますます頑なにしてしまう。
そこで、イギリスという老獪なコモンセンスを作った人々が、進歩派(EUやグローバリズム)と保守主義の橋渡しをできる可能性を言っているのだと思います。
かつての日本の銀行の護送船団方式がなくなり預金保護が制限されたとき、私は経済とか興味が無くて、預金するのにもいちいち世界の金融動向とかをチェックしないと生活を守れないのか?そんな時間を使うより、安心してわずかの利子でもいいから銀行に預けて時間は自分が好きなこと有意義なことに使いたい。銀行や経済がどうなるか毎日心配するように生活は嫌だと思っていました。だけどグローバリズムはそれを許さない。
技術をもった職人気質の中小企業がかつては品質とか職人のプライドだけで戦えたのが、今は世界の賃金がやすい国の製品と戦うことになって、製品の品質より安さで勝負する方向に追いやられている。働くことが人生を充実させることとつながっていたのに、お金の世界に追いやられて、仕事がお金をかせぐことだけになる。
だけどグローバリズムは押しとどめることはできない。発展途上国はかつての日本のように世界と貿易して豊かになる権利があります。既に裕福になった先進国が自分達だけの幸福を独占して、世界の貧しい国々を見捨てることはできません。
だから、グローバリズムを否定せずに戦える力を身につけなけらばならないと倉本氏は著書で語っています。日本にはそれができると。
両極にわかれたグループはインターネットでますます仲間内だけの居心地のいい
世界で自己満足して、結局は実社会では対立して理解し合えない状況が続きます。
だから真ん中のところで議論する集団を作っていく必要がある。イギリスの知恵にその橋渡しを期待しているのだと思います。
糖質制限
私は糖質制限続けて、3、4年目になりますが体重コントロールと血圧は堅調です。マスコミは糖質制限に失敗した例をこれ見よがしに取り上げていますが、実際に実践すると効果が出るので、試してガッテンで正しく実践するための注意点をあげていたのは流れが変わったのかと思いました。
私がよく読んでいる糖質制限のパイオニアであるドクター江部のブログです。最新の記事では、いままで糖質制限に反対していた日本の糖尿病学会の会長が自身の病院で糖質制限を採用し始めたとの情報もあります。アメリカの糖尿病学会では既に糖質制限食も食事療法として認められており日本だけが遅れていて頑迷に反対していた糖尿病学会が追随しはじめたようです。日本は相変わらず外圧に弱いですね。自身で判断することができない。
コレステロールについても現在では悪玉論が後退しつつあります。医学は進歩していますので、医学の常識が変わっていきます。自分の身を守るためにも目の前の(もしかしたら不勉強な)医者の言葉をうのみにするのは危険です。
ドクター江部の糖尿病徒然日記 糖質制限食とコレステロール値、尿酸値。2016年7月。
子宮頸がんワクチン
子宮頸がんワクチンの副作用が盛んにマスコミで報道されました。
最近、WEDGEという雑誌で医者でもある村中という編集者の記事を読みました。
マスコミでは副作用があるとの印象を受けますが、WHOや日本の医者では圧倒的にワクチンの効果が大きいとの結論がでているそうです。記事では名古屋の調査で因果関係は認められなかったとの結果が出たのにもかかわらず、裁判を恐れて結果の公表があいまいな形になった。
また、厚生労働省が専門家に委託した調査で副作用を認める結果を公表しマスコミでも大きく取り上げられたことを検証しています。調査の結果、悪い結果がでたものだけ(チャンピオンデータというそうです)、つまり副作用説にあった実験データだけを選んで公表し結論づけているという疑惑が出ています。
様々な症状で苦しんでいる少女たちに同情はしますが、その原因が何だったのかは冷静に分析すべきですね。間違った因果関係が感情論で認められると、結局苦しんでいる彼女たちの症状改善の役に立たないことになります。また、子宮頸がんの防止という益が失われるなら不幸を大きくするのではないでしょうか。
マスコミは社会の不安をあおる記事をセンセーショナルに書きますが、その後、そうではなかったという場合でもフォローしません。
例えば、ダイオキシン騒動もありましたが、ダイオキシンはプラスチックを燃やして発生するとして、たき火やごみ焼却が危険視されました。ところがプラスチックを燃やさなくてもダイオキシンの量は変わらなかったそうだ。ダイオキシン自体の毒性もサリンの2倍とか喧伝されたが、実際は人間の寿命80年とすると2日だけ寿命を縮めるだけのようです。おかげで法律もできて、たき火をするのもはばかられるようになりました。
他にも常温核融合やマイナスイオンとか流行になって結局あれは何だったのかということが多いですね。
放射能とワクチン 不安に寄り添う怪しげな「支援者」 対談 開沼博×村中璃子(前篇) WEDGE Infinity(ウェッジ)
ノルウェイの森
少し前、人間ドックを受けた。
検査の合間に読む手ごろな文庫本が無かったので、知人からもらった「ノルウェイの森」を持っていった。村上春樹はずっと前に「羊をめぐる冒険」を読んではいたのだが、いまいち良さがわからなかった。私はゴリゴリのハードSF好きなので、不思議な物語で結論もなくふわふわとした展開だったように思ったのだ。
正直いってあまりブンガクは得意ではない。物語らしい展開のないものも多いし、高校の頃、国語教師が熱く語る梶井基次郎の「檸檬」の何がいいのかさっぱりわからなかった。
何しろ私は科学オタクなのだから。ジョディーフォスターの「コンタクト」が好きで(SETI@HOMEしていた)、北海道に作られた異星間旅行の機械の幻想的な映像は、ブレードランナーの映像に似て美しかった。今頃になって原作のカール・セイガンの小説を読んだ。ビジネスで成功した富豪が永遠の生命を求めて人工衛星で暮らしていて、主人公が衛星から眺める地球を見て国境線なんかないと現実の政治の薄汚い駆け引きを超越した感慨にふけるのを読んで、あらためて、世界の国々の為政者になる条件として、人工衛星に乗せて緑の国境線のない地球を眺める研修を受けたらと思ったりして。現実の国どおしのパワーポリティクスを現実的に理解して、安保法制とかの理解もしているつもりだけど、こういう理想を忘れてはいけないとも思う。
話をもとに戻すと「ノルウェイの森」を読んで驚きだったのが、私より現実的で社会とうまくやっている知人がこういう本に共感をもっていることだった。私はこの本の主人公と似ていて友達も少なくて社会・集団とうまく付き合えない(全てではないが)という学生時代を過ごしてきて、周りの人間の主人公に対する観察、本質的に自分にしか関心がなく他人に迎合したくないという孤高の姿勢がわかる気がするのだが、知人がそういうことを理解できる人間だとは露程も思ってなかった。
結局、村上春樹が多くの人に支持されているのは、うまく周りの人間と付き合ってのうのうと楽しく過ごしている私以外の大勢の人達と思えていたのは違っていて、少なくない人々は心の内では様々な孤独感を抱えていながら、社会生活をしているのでしょう。
でも、結局はわからない。本当はほとんどの人は考えもしなくて楽しくしているのかもしれないし。
ちなみに、今日はつかの間の家族との生活から離れて単身赴任の島に戻って、ウイスキーを飲みながらこの本の下巻を読んだ。本にタイトルであるノルウェイの森やゴールデンスランバーなどを流しなら。俺って結構、村上春樹の世界に親和性があるのかもね。ギターの練習もしているし。
追記
amazonで書評を読んでみたけど、やはり登場人物の自閉的傾向を理解できなくて、気持ち悪いとかナルシストとか批判する人も多いです。実際、人は性格も様々だし、そういうものだと思います。セックス描写を悪くいう人がいますが、そんなに下品ではないんじゃないかな。愛のこもったセックス描写だとしか思えないんだけど。
文学作品にわかりやすい結論を求めてもしょうがない気がする。ノーベル賞作家カズオ・イシグロの「私を離さないで」も結論としてわかりやすいものはなかったと思うな。それにノルウェイの森の最後は尻切れで読者に想像させるものだけど、暗いものではないと思う。ただし世界で評価されているのは意外な気がする。外国人(一緒くたにくくることはできないけど)が何を評価しているのかには興味がある。