ボロジノ日記

今はボロジノで暮らしています。一人で時間があるので読書や音楽や映画、その他もろもろ書き綴ります。

倉本圭造氏に注目しています

英国EU離脱の混乱には希望がある。 - 倉本圭造(経営コンサルタント&経済思想家)のブログ

 

マスコミでは英国EU離脱が愚かな選択だったとの論調がほとんどですが、こういう考えもありです。

 

もともとこの倉本氏は、私の理解では経済で言えばグローバリズム新自由主義と既存勢力との対立や日本の政治で言えば保守主義自民党日本会議とか靖国参拝国会議員達)と進歩派(左翼)の対立などお互いの仲良しくらぶだけに通じる言葉で理解しあえない(排除し合う)ことの不毛性をテーマとしています。

 

そして、保守主義や英国のEU離脱派は理屈ではなくて、自身の中の守らないと崩れてしまうアイデンティティのようなものが崩されることに危機感を抱いているという分析をしています。これは彼の日本の保守主義対進歩派の対立の分析と同じだと思います。

 

だから彼らと実りのある議論をするには正攻法で理屈で話してもダメで、彼らの生存するためのあがきを理解した上で、進歩派が一段懐を深くして議論できる土俵をつくる知恵が必要で反知性主義と上から目線で罵倒したところで、ますます頑なにしてしまう。

 

そこで、イギリスという老獪なコモンセンスを作った人々が、進歩派(EUやグローバリズム)と保守主義の橋渡しをできる可能性を言っているのだと思います。

 

かつての日本の銀行の護送船団方式がなくなり預金保護が制限されたとき、私は経済とか興味が無くて、預金するのにもいちいち世界の金融動向とかをチェックしないと生活を守れないのか?そんな時間を使うより、安心してわずかの利子でもいいから銀行に預けて時間は自分が好きなこと有意義なことに使いたい。銀行や経済がどうなるか毎日心配するように生活は嫌だと思っていました。だけどグローバリズムはそれを許さない。

 

技術をもった職人気質の中小企業がかつては品質とか職人のプライドだけで戦えたのが、今は世界の賃金がやすい国の製品と戦うことになって、製品の品質より安さで勝負する方向に追いやられている。働くことが人生を充実させることとつながっていたのに、お金の世界に追いやられて、仕事がお金をかせぐことだけになる。

 

だけどグローバリズムは押しとどめることはできない。発展途上国はかつての日本のように世界と貿易して豊かになる権利があります。既に裕福になった先進国が自分達だけの幸福を独占して、世界の貧しい国々を見捨てることはできません。

 

だから、グローバリズムを否定せずに戦える力を身につけなけらばならないと倉本氏は著書で語っています。日本にはそれができると。

 

両極にわかれたグループはインターネットでますます仲間内だけの居心地のいい
世界で自己満足して、結局は実社会では対立して理解し合えない状況が続きます。

だから真ん中のところで議論する集団を作っていく必要がある。イギリスの知恵にその橋渡しを期待しているのだと思います。